ドライマウス

ドライマウス

こんにちは

武豊町のとみ歯科クリニックです(*^^)v

 

口腔内の唾液が不足し、口腔内が乾燥しているように感じることはありませんか?? 口の中の唾液が減少し、乾燥する症状をドライマウスといいます。

ドライマウスはストレスや食生活の変化などの様々な原因によっておこり、まさに現代病であり、患者さんは増え続けています。

 

まず健康な成人の場合、唾液は1日に平均1.5リットルほど分泌されますが、ドライマウスは何らかの理由によって唾液が減少し、口腔内が乾燥した状態です。

唾液の分泌は口腔内の健康維持に大きく関わっています。
そのため、唾液が減少してドライマウスになると、以下のようなトラブルが現れるようになります。

 

①虫歯・歯周病の発症リスクが高まる

唾液には、口腔内の汚れを洗い流して衛生を保つ作用があります。

そのため、ドライマウスになると口腔内の衛生が維持できなくなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

また、口腔内が乾燥するために、ものを飲み込むことが難しくなります。これを嚥下障害といいます。

嚥下障害が続くと食事が満足に摂れなくなり、栄養バランスが崩れ体重減少にもつながります。
特に高齢者の場合は、嚥下機能が低下することで、飲み込んだものが食道ではなく気管に入ってしまい、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まります。

 

②口臭が悪化する

唾液には口の中を洗浄する自浄作用があります。ドライマウスになると唾液の自浄作用が働かなくなるため、口腔内に汚れが溜まりやすくなり、口臭が悪化してしまいます。

 

ドライマウスの原因には実にさまざまなものが挙げられます。

 

緊張・ストレス

ストレス社会は人々に緊張をもたらし、交感神経が優位となり唾液の分泌量が減り、常にのどの渇きを訴える人が増えています。さらに、粘液性の唾液が分泌されるため、口腔内が乾燥しやすくなります。

 

口呼吸

口呼吸をしていると、口腔内が乾燥しドライマウスの原因につながります。

 

口腔周辺の筋力の低下

唾液を分泌する唾液腺は噛むことにより刺激されます。最近ではファストフードを食べる機会が増え、やわらかい食べ物を好むようになり、昔に比べて咀嚼時間はずいぶん短くなりました。

年齢を重ねるごとに口周りの筋力は低下し、噛む力も衰えてくると、唾液の分泌がスムーズに行われなくなります。

 

薬の副作用

抗うつ剤や鎮痛剤、抗ヒスタミン薬など、薬の中には副作用として口渇(唾液が減る)が現れる薬があります。

例えば、病気によって抗うつ剤を飲み、その副作用でドライマウスになり、唾液が出ないことにストレスを感じて、さらに強いドライマウスになっていく。というように複合的なことも原因になったりします。

 

☆私たちが出来る日常でのドライマウス予防☆

①こまめに水分補給する

唾液には様々な成分が含まれていますが、その大半は水分です。

水分不足に陥ると唾液が生成されませんので、こまめな水分補給を心掛けることが大切です。

特に今の時期は暑いので水分補給はしっかりしていきましょう!

 

②ガムを噛む

ガムを噛んで唾液腺を刺激することは、唾液の分泌促進につながります。ガムはキシリトール配合のものを選ぶようにし、虫歯予防にも配慮しましょう。

 

③鼻呼吸を意識する

口呼吸の原因はさまざまですが、普段から意識して鼻呼吸を心掛けることも、ドライマウスを防ぐ上で重要なことです。

 

ドライマウスのことを「単に口の中が乾いているだけ」と考える方も多いのですが、ドライマウスはこのように様々なトラブルを引き起こします。

口の乾きを覚え、生活の不便さえも感じるようになったら、早めに口腔外科や歯科、ドライマウス外来を受診し、適切な治療を受けましょう!!