【前編】歯みがきのときの出血、そのままにしていませんか ― 歯ぐきが出しているサイン

【前編】歯みがきのときの出血、そのままにしていませんか ― 歯ぐきが出しているサイン

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)

 

歯みがきのときに、洗面台の水がうっすら赤くなる。りんごをかじったら跡に血がついていた——。

そんな経験があっても、「痛くないから大丈夫」「疲れているだけ」と、そのままにしていませんか。実は歯ぐきからの出血は、お口の中で起きている変化を知らせてくれる大切なサインです。

今回は、20〜40代の方に増えている歯ぐきの出血についてお伝えします。

 

■なぜ健康な歯ぐきは出血しないのか

引きしまった健康な歯ぐきは、歯ブラシが当たったくらいでは血が出ません。出血が起こるのは、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢(プラーク)の中の細菌に対して、体が炎症という反応を起こしているからです。炎症が起きた歯ぐきは血管がもろくなり、わずかな刺激でも出血しやすくなります。

つまり出血は「歯ブラシで傷つけたから」ではなく、「その部分に汚れが残って炎症が起きている」ことを示しているのです。

 

■痛みがないまま進むのが歯周病の特徴

歯ぐきの炎症は、初期の段階では痛みをほとんど伴いません。そのため気づかないうちに進行し、歯を支える骨が溶けはじめてから自覚する方も少なくありません。

初期であれば、適切なブラッシングと歯科医院でのクリーニングで健康な状態に戻すことができます。一方、骨が失われた段階まで進むと、元の状態に戻すことは難しくなります。「出血しているけれど痛くない」という時期こそ、対応しておきたいタイミングです。

 

■20〜40代に出血が増える背景

この世代に多く見られるのは、生活習慣が影響しやすいためです。

・忙しさによるケアの簡略化
残業や育児で夜のケアが短くなり、歯と歯の間に汚れが残りやすくなります。

・ストレスや睡眠不足
免疫の働きが低下し、炎症が起こりやすくなります。

・喫煙
血流が悪くなることで出血しにくくなり、かえって歯周病の進行に気づきにくくなります。

・女性ホルモンの変化
妊娠中や生理前は、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなることがあります。

 

■出血したときにやってはいけないこと

出血すると「触らないほうがいい」と、その部分を避けて磨いてしまう方がいらっしゃいます。しかしこれは逆効果です。汚れが残ったままになり、炎症はさらに続いてしまいます。

出血している部分こそ、やわらかめの歯ブラシで力を入れず、毛先を歯と歯ぐきの境目に当てて丁寧に磨いてください。炎症がおさまってくると、出血は自然と減っていきます。あわせて、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間に、デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れることも大切です。

 

■こんなときは早めにご相談を

・1〜2週間ていねいに磨いても出血が続く

・歯ぐきが赤く腫れている、押すと膿が出る

・口臭が気になるようになった

・歯が長くなったように見える、ぐらつく感じがある

 

これらは炎症が進んでいるサインかもしれません。また、セルフケアでは落とせない歯石が付着している場合、ご自身のケアだけでは改善しません。

歯ぐきからの出血は、体が出してくれている早めの合図です。痛みが出てからでは、治療の範囲も期間も大きくなってしまいます。

「少し血が出るだけ」と感じている今こそ、確認のタイミング。定期検診の際に、お気軽にお声がけください(*^-^*)

 

次回の後編では、ご自宅の鏡でできる歯ぐきのセルフチェックと、出血を減らすカギとなるデンタルフロス・歯間ブラシの選び方や使い方をご紹介します。あわせてご覧ください♪