歯みがきが難しい奥歯。でもとても大事な役割

歯みがきが難しい奥歯。でもとても大事な役割

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(*^-^*)

 

奥歯って歯みがき難しいし、無くなっても口を大きく開けない限り見えないし最悪悪くなってもいいやと、ケアおろそかにしていませんか??

 

奥歯に比べると、前歯は自分からも他人からもよく見えるので、前歯に意識がいってしまうのもよくわかります。

 

ですが奥歯、特に大臼歯と呼ばれる後方の歯にも関心をよせて欲しいので、奥歯の重要性についてお伝えします。

 

口の中には上下左右に大臼歯と呼ばれる奥歯が2本づつあります。

患者様の中で上下左右の4本のうち1本でも奥歯がなくても、反対側の歯で噛めるから問題ないと思っている場合があります。この奥歯一本が無いだけで将来的には歯全体の寿命を短くしてしまうこともありえます。

そして奥歯には日常生活を送るうえで重要な役割を持っています。

 

奥歯の役割

①ものを噛む

奥歯はものを噛むのに特に重要な歯。奥歯を1本失うとものを噛む力は30~40%も低下してしまい、食べ物の消化・吸収も悪くなってしまいます。

 

②発音

歯を失うと、そこから息が漏れてしまうので発音が不明瞭になります。奥歯を失うと「ラ行」の発音が悪くなるといわれています。

 

③歯並びや顔の輪郭形成

失った奥歯をそのままにしておくと、噛み合わせが狂い、やがて歯並びや顔の輪郭形成にも影響が出てきます。

 

④瞬発力

重たいものを持つ時やスポーツする時、奥歯でしっかりと食いしばることで、瞬発力が生まれます。しかし、食いしばれないと十分な力が発揮できないことが知られています。

試しに重い荷物を持ち上げる際、口を開けた状態の時と食いしばった時を比べてみてください。

 

⑤記憶力

奥歯がないと記憶にも影響が出る可能性を示している研究もあります。

 

役割以外にも奥歯が無いことによって、下記のような弊害も出てきます。

・奥歯のない側で噛めませんので噛める反対側に負担がかかります。

・奥歯のない側の筋肉は使われないので、たるんできたりシワができます。

・顔の形が左右非対称になります。

・奥歯のない相手側の歯が歯の無い方向に移動していきます。

 

 

奥歯の寿命

歯は、大切にケアをすれば一生使い続けることができますが、一般的に人間の寿命より早く抜けてしまう場合が多いのです。

厚生労働省の調査によると、歯の平均寿命は約50~65年。中でも奥歯は最も短く、前歯よりも10年以上も早く抜けてしまいます。

日本人の平均寿命は男性が約80才 、女性が約86才ですので、一番寿命が短い第2大臼歯の場合、10才で歯がきちんと生え揃ったとしても、身体と歯の平均寿命を比べると10~20年程度の差があることがわかります。

 

 

このように重要な役割を果たしている奥歯。

ですが奥歯は、歯ブラシが届きにくくセルフケアが難しく、むし歯や歯周病になりやすいため、どうしても寿命が短くなってしまいます。

 

適切なセルフケアを知ってもらうためにも、当院では歯みがき方法や歯ブラシ以外の適切な口腔ケアアイテムの使い方などを定期健診の際に指導しています。

是非一度、当院の健診にお越しください(^O^)/