ホワイトスポット

ホワイトスポット

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)

 

 

歯に出来た白いシミのような斑点模様を、『ホワイトスポット』といいます。

他の部分より明らかに白く、特に前歯の場合は話しているときや、笑ったときなどに目立つかもしれません。

 

今回はこのホワイトスポットについてお伝えいたします。

 

 

①ホワイトスポットとは

ホワイトスポットとは初期段階の虫歯に多くみられる歯の白い斑点模様のことです。

ホワイトスポットができる原因にはいくつかありますが、ざっくり分類すると虫歯とそれ以外に分けられます。

 

 

②ホワイトスポットができる原因

☆初期虫歯

初期虫歯とは、虫歯菌が歯の表面を覆っている硬い組織・エナメル質を溶かす「脱灰」を起こしている状態です。

脱灰が進むと歯はどんどん溶けていきますが、初期の段階では歯の表面はまだ溶けず歯の黒ずみも現れません。

 

☆エナメル質形成不全症

エナメル質形成不全症とは、生まれつき歯の表面のエナメル質がうまく作られていない状態を指します。幼い頃から白濁が見られる場合は、このエナメル質形成不全症の恐れがあります。

エナメル質形成不全症の原因には、遺伝的なケースと後天的な場合の両方があります。両親のどちらかがエナメル質形成不全症の場合は、子どもに遺伝するケースが見られ、後天的な原因には以下のものが挙げられます。

・乳歯のときの外傷

・乳歯にできた虫歯が永久歯にまで影響した場合

・赤ちゃんが母親のお腹の中にいるときの栄養障害や代謝異常 など

 

 

☆フッ素の過剰摂取

生後6ヶ月から5歳くらいまでの歯の発生期に過剰のフッ素を摂取すると歯の表面に白や茶色の斑点ができることがあります。

これは歯牙フッ素症(斑状歯)と呼ばれるものですが、水道水のフッ素化が行われていない日本ではほとんど生じることはありません。

なお、歯牙フッ素症はフッ素を飲み込むことにより生じるもので、フッ素塗布では生じません。

 

 

③治療方法

☆フッ素・MIペースト

虫歯菌の働きを弱めて歯の再石灰化を促し、歯を健康に保つとされている「フッ素」は、歯みがき粉にも配合されている成分です。ホワイトスポットが気になる部分に塗布することで歯質を強化できるため、削らない治療としておすすめです。

牛乳に含まれるガゼインと呼ばれる成分と豊富なミネラル成分で作られる「MIペースト」も、フッ素と同様に虫歯予防に役立つ成分です。こちらは歯みがき粉に含まれている成分ではなく、MIペーストとして市販されています。歯みがきの後にホワイトスポットが気になる部分に塗って、吐き出さずに30分置くだけで虫歯の予防の働きが期待できます。

 

☆削って詰め物をする治療

削って、通常のように詰め物をする方法も可能ですが、詰め物をしただけでは取れてしまったり虫歯が再発したりするおそれがあります。

歯は初期段階であれば再石灰化による治癒が可能です。ホワイトスポットの進行度によっては、歯を削らずに浸潤治療やフッ素・MIペーストによる予防治療も選択できます。

 

 

歯の色味に少しでも違和感がありましたら、早めに医療機関を受診しましょう。

歯の健康は、歯みがきだけでは十分ではない場合があります。

知らないうちに汚れが蓄積し、そこに虫歯菌が繁殖すると健康な歯が少しずつ虫歯に覆われていきます。フッ素やMIペーストは自分でもできる予防方法ですが、歯科医院などの医療機関ではさらに本格的な治療が可能です。

健康な歯をできるだけ削らないように心掛けている歯科医院も増えているため、ホワイトスポットが気になる方はぜひ治療について相談してみてはいかがでしょうか。